島そのものがご神体!? 「多景島」の魅力

多景島は、彦根市から約6.5kmほどの湖上に浮かぶ周囲約600mの小さな島で、島全体が日蓮宗見塔寺の境内となっています。弥生時代から島そのものが御神体として、古くから人々に崇められてきたそうです。

多景島には彦根港から運航している船で行くことができます。
回遊コースと、上陸コースがあり、今回は上陸コースを選びました。

上陸コースの料金はおとな1500円、学生1200円、こども750円です。

さっそく出発です。

上陸コースは赤備え船「直政」号に乗ります。

船から琵琶湖を望む景色が最高です、風も気持ちいい!

なぜ島名が多景島かというと……、島を眺める方向によって多様な島影を見せるからだそうです。上陸前に船が島を一周します。

いかがでしょうか?
約20分で到着、上陸です。島での滞在時間は30分間ほど。

順路に沿って散策していきます。
船から降りてすぐに霊夢山見塔寺(りょうむざんけんとうじ)があります。
こちら、近江鉄道グループ「オーミマリン」のサイトによれば、「明暦元年(1655年)に、琵琶湖に沈んだ人々と魚介類の供養の為に慈雲院日靖上人が開山した日蓮宗のお寺」だそうです。

おみくじも引けます(100円)。

東に進んでいくと日蓮上人(にちれんしょうにん)像と題目岩(だいもくいわ)が見えてきました。

日蓮上人像。若き日の日蓮上人の姿で、高さは6尺(約180cm)です。

題目岩は、高さ約6間(10.8m)、幅約4間(7.2m)あり、『南無妙法蓮華経』の文字が彫られています。岩の文字を刻んだのは見塔寺(けんとうじ)を開山した日靖上人です。日靖上人は、明暦元年(1655年)に多景島に渡り見塔寺を開いたあと、3年がかりで文字を彫ったといわれています。

迫力満点の大きさ!そして断崖絶壁にそびえ立つこの岩に300年以上前に文字を彫るなんて……想像できません。

なんとこの岩、「桜田門外の変での井伊大老横死の際に、鮮血をにじませた」と伝えられています。そう言われると、そんな跡があるように感じます。

島の中央付近にある釈迦堂には、日本に一体しかない出山釈迦牟尼佛の座像が祀られています。
なにやら断食修行などと書かれた看板もあります。今回は扉が閉まっており出山釈迦牟尼佛の座像は拝むことができませんでした。

釈迦堂近くにある石造七重層塔(高さ約8m)は、第三代彦根藩主の井伊直澄が、父・直孝に恩義を感じ、供養の為に建てたといわれています。

島の西側にある「誓いの御柱」(ちかいのみはしら)は大正時代に建立されたものだそうです。五角形の柱には明治天皇の五箇条の御誓文が刻まれています。高さは約23mあり島のシンボルのような存在です。

島からの景色です、遠くには彦根城や西の丸三重櫓も見えます。

なぜか島には「見ざる聞かざる言わざる」の彫刻がありました。

あっという間に滞在時間の30分間が過ぎ、彦根港に戻ります。

気軽に琵琶湖のクルーズを体験できる多景島。彦根に訪れた際は船から、そして多景島からの優雅な琵琶湖の景色を眺めるのはいかがでしょうか?


多景島

運航に関することなど、詳しくはオーミマリンのホームページをご確認ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/marine/

(市民ライター:能登達也)

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